豆腐根性

はたらくくるま @tfkjay

わたしの大好きな『びじゅチューン!』

 年が明ける前に2016年を振り返ってみようと思っていたのだけれど、ごろごろばたばたしてるうちに2017年を迎えてしまった。しかし、振り返ってみると「ジャニーズにハマる」「就活頑張った」くらいしか目立つトピックがなかったので、もうこれで済ませようと思う。あけおめ。

 先月、先行文献の切り貼りでできた卒業論文をなんとか提出できた。その執筆期間中(執筆というほど大層なものは書いていない)、息抜きに書いて下書きのまま放置していた文章がある。11月末にわたしの大好きな井上涼さんのイベントに参加した感想だ。勢いで1500字くらい書いてしまったし、このまま破棄するのは勿体無いのでアップしておくことにする。

 

 

(以下、みんな『びじゅチューン!』見て!という気持ちで書いた文章です)

 

 

 『びじゅチューン!』(Eテレ 日曜日17:55-18:00、とにかく見て欲しい)がすごく好きだ。わたしはいつの間にか、びじゅチューン!のファンになっていた。この番組に出会ったのがいつだったかは覚えていない。時間帯が合えば見るようにしていた同じくEテレ番組『2355』(これもめっちゃ好き)をお風呂上りに正座で待機していたら、びじゅチューン!の再放送が始まった。突然流れたゆるい絵・ゆるい歌声の謎アニメに、母と一緒に釘付けになった。

 5分間の番組の前半は井上涼さんのソロver.で、作品解説を挟んでからコーラス入りver.。このコーラス入りver.は聴いていると本当に楽しくて、曲に合わせて自然と体が揺れてしまう。ちなみに、コーラスはジョリー・ラジャーズというアマチュアコーラスグループがやっているらしい。びじゅチューン!公式HPを見ると、グループの紹介文に添えられた、陽気そうなおじさん達がにこにこしながらピースしている写真が見られる。こんなおじさんたちが歌ってる姿を想像しながら聴くと、楽しさが倍増する。

 好きな曲ベスト3をあげようと思ったけども、決めきれなかった。最近のものだと、この前Twitterで少し話題になってた新曲「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」や「1500年のオーディション」は頭にメロディーが残る。重低音がきいてる曲が好みだ。うきうき系だと「兵馬俑ウエディング」「鳥獣戯画ジム」「潜入捜査inムーラン・ド・ラギャレット」(みそごはんちゃんが可愛い)。「転校しないで五弦琵琶」「プロポーズはラスコーの洞窟で」は泣いちゃう。好きな曲をあげだしたらキリがない。母は「ナルキッソス天気予報」が好きなようだ。公式HPでいくつか動画を見ることができるので見てほしい。

 これまでは「なんか展覧会とか観に行くの賢そうやし格好良くね?」「芸術はわけが分からなくてもとにかく見ておく方がええんや。Don't think. Feel.」と思いながら口を半開きにしてぼーっと見ていた展覧会が、びじゅチューン!のおかげで楽しめるようになった。楽しい歌とアニメで美術に関する教養もつくとは、なんて素晴らしい番組だ。さすがEテレ。ありがとうEテレ。何よりもありがとう井上涼さん。夏休みはお気に入りの「兵馬俑ウエディング」がきっかけで、大阪で開催されていた「始皇帝と大兵馬俑展」を観に行った。等身大の兵馬俑が並べられたコーナーでは、「これ、びじゅチューン!でやったやつだ!」とはしゃいだ。グッズコーナーでは、びじゅチューン!とのコラボグッズにテンションがぶちあがってつい散財してしまった。後悔はしていない。

 

 今回の握手&サイン会は、グッズフェアにて一定金額以上購入した人が参加できるイベントだった。各回の整理券配布が先着70名ということだったので、フェア初日に早起きして開店前から店の前で待機。開店後、エスカレーターに乗って売り場へまっすぐ向かったのだが、到着すると既に短いながらもお会計の列ができていた。焦ったわたしは「とにかく参加券を入手できなきゃ意味がない」と、買う予定はなかった鳥獣戯画Tシャツを握りしめて会計の列に並び、無事参加券を手に入れた。Tシャツは母にプレゼントすることにした。その後、ゆっくり売り場を見ながら買うものをじっくりと吟味したが、それでもつい散財してしまった。後悔はしていない。

  イベント当日は、サインしてもらうためにびじゅチューン!DVDBOOK1・2を持参した。待機列の中には中学生もいたが、ほとんどが家族連れだった。中には、画用紙で作った風神雷神の冠を頭につけて参加しているちびっこもいた。一目見ただけでうきうきが伝わってくるそのちびっこをみて微笑ましい気持ちになると同時に、わたしも手作りの何かを身に着けてびじゅチューン!への愛を表現すればよかったと後悔した。

 わくわくそわそわしながら待つうちに、自分の番がやってきた。待機中に井上さんに伝えたいことをいろいろリストアップしていたものの、いざ本人を目の前にすると緊張とニヤニヤでまぁうまく喋れない。ムンクの抱き枕を購入したことを伝えると、「えぇ~!あれ買った人初めて見ました!」と笑ってくれたので良しとする。笑わせたモン勝ちや!の精神である。最後にしっかり握手をしてもらって、お別れをした。あっという間だったが、大好きな作品をつくる素敵な人とお話ができてとても嬉しかった。ちびっこ、学生、親と幅広い世代を魅了するびじゅチューン!、大好きです。

 

 

(以上、みんな『びじゅチューン!』見て!という気持ちで書いた文章でした)