豆腐根性

はたらくくるま @tfkjay

セーラームーンで例えろバカ

     テレビ朝日アメトーーク』の中学時代イケてない芸人~シーズンⅡ~を見る。シーズンⅡというからてっきり若い世代で構成されてると思っていたら、大半が初代のサバンナ・高橋と変わらない中堅芸人で、若手と言えるのは滝音・秋定さんくらいだった。それぞれのエピソードトークはおもしろかったが、新たな世代交代を楽しみにしていたので、やや期待はずれだった。

    世代によって、通ってきた流行りの作品や文化の違いは当然生まれる。『アメトーーク』を見ていると演者の多くが30~40代。演者とは世代も性別も異なるので、彼らが繰り出す漫画例えツッコミをあまり楽しめていない。職場の30,40代も、『ドラゴンボール』を読んでいる前提で例えツッコミをカマしてくる。その面白さを100%理解できないわたしは、曖昧に笑いながらも首を傾げてみせている。一応、こうして「そのネタ分からないです」とサインは送っている。しかし、同じような場面に何度も出くわすと、相手の笑わせたい対象に自分は入っていない寂しさを、精神状態が悪い時はちょっぴり怒りを覚える。

 

    ラランドのサーヤさんが『刃牙』で例えてきたニシダに「『セーラームーン』で例えろバカ」と怒っていて、いいねを100回押したくなった。(ただ、『セーラームーン』を履修していないので、男性にとっての『刃牙』『ドラゴンボール』あたりに相当する作品として妥当なのかはよく分からない)わたしは思春期の頃に少年漫画を読んでいたので、刺さる作品の差は世代のズレだけだ。しかし、そもそも少年漫画を読む経験がなければ、(男性比率が高い)芸人が繰り出す(少年・青年)漫画例えツッコミのほとんどが理解できないと思う。そう考えると、やっぱり腹立っちゃうな。

    漫画例えツッコミの面白さを理解できる側に立てた時の気持ちよさはよく分かる。同世代である佐伯ポインティのYouTubeチャンネル『佐伯ポインティのwaidanTV』の動画内で度々出てくるジャンプ作品を踏まえたツッコミは、毎度刺さって笑ってしまう。ツッコミそのものの面白さと、「そのネタ分かるで!!!」という優越感のようなもの。これからは全員、BLEACHとHUNTER × HUNTERとテニスの王子様で例えてくれ。