ヒモを養いたい

わたしは多少なりとも興味を持ってジェンダー関係の本を読むにも関わらず、自立した女性を目指したい！なんて思ったことはない。もう今すぐにでも結婚して家庭に入ってしまいたい。旦那の稼ぎとわずかなパートのお給料を使って自宅で週1回プリザーブドフラワーの教室(もちろん採算は度外視)を開くのがゴールだと思ってる。別に教室の内容はプリザーブドフラワーでも何でもいい。ようは教室という名目で近所の奥様達とおしゃべりしたいだけだ。(ただ私が話をして楽しいと思う女性がこういう教室に来るタイプかと言われるとそうではないだろう)大学に入る際、祖母から「金が無いのは首がないのと一緒」という金言をいただいた。「これからの時代、経済的に自立した女性になりなさい」とも言われた。いくら愛があっても、愛だけでは食っていけない。お金の余裕は心の余裕。しかし後者は前向きに検討させていただく。

だが、こんなわたしに唯一「嗚呼！養いたい！」という気持ちをおこさせる男がいる。綾野剛だ。なんだあの男は。色んなバイトを転々としながら、いつまでもバンドマンや舞台役者という夢を追ってそうな風貌。女には困っておらず、常に経済援助を受けている。むしろ自ら頼まずとも女の方が進んで援助してしまう、せざるを得ない雰囲気を出している。あとセックスもうまそう。もう文句無しだ。綾野剛ほどヒモ感の強い男性はいないのではないか。最近だと映画「ピースオブケイク」にヒロインの相手役で出演しているが、CMで見る限り綾野剛の良さがそれはそれは活かされているようだ。わたしが綾野剛と同じくらい推している菅田将暉も脇役ではあるが同作に出ている。菅田将暉もなかなかヒモ感があるが、女性の養いたい気持ちに無意識に訴えかけてくる綾野剛とは違って彼は意識的に、戦略的に訴えかけてくる。自分の武器となる魅力をしっかり自覚して、的確に養いたい気持ちを刺激してくるのが菅田将暉。最高だ。ただ彼はちゃんとスーツにネクタイしめて正社員として働いてる姿が想像できてしまうので、ヒモっぽさは綾野剛よりは低い。綾野剛がネクタイしめてばりばり仕事してる姿なんて想像できない！よって綾野剛の優勝。