豆腐根性

はたらくくるま @tfkjay

青春

先日、ゆるゆると参加している社会学勉強会の会誌の中で夢小説をテーマにちょっとした文章を書かせてもらった。紙媒体に自分の文章が載るなんて、小学校の卒業文集以来だ。実家に帰省した際、母が会誌に興味を示したので読んでもらった。わたしの文章は内容がアレだったので書いたことを明かすつもりは無かったが、母が「これが一番面白かった」とわたしの文章を挙げてくれたのが嬉しくて嬉しくて、酒の勢いも加わって我慢できずにバラしてしまった。我ながら単純だ。母は「お願いだから冗談だと言ってくれ」と頭を抱えていた。小学生の時から裏夢小説を読んでいたという内容はさすがにマズいと思ったので、これは脚色で実際は中学生の時に友達から「乙女ゲームが好きなら夢小説もイケるのでは?」と勧められて読み始めたんだよ~と嘘をついてその場をおさめた。わたしが中学生の時に乙女ゲームにどっぷりハマっていたことを母は知っているので、うまく納得してくれた。ハマっていたといってもプレイしたソフトは2本だけで、同タイトルのDS版とPSP版なので実質1本だ。タイトルはVitaminX Evolution。プレーヤーである女教師が、教え子である男子高校生6人から迫りに迫られるといった設定だ。もちろん教え子だけではなく、同僚の男性教師6人からも迫られた。ちなみにわたしの本命は財閥の金持ちお坊ちゃまだった。こうやって書いていると恥ずかしさがこみ上げてくるが、間違いなくわたしの青春だった。

最近、その青春がブックオフに並べられているのを発見した。たったの300円だった。青春が終わりを告げてから5年以上が経った今、もう一度プレイしたとて当時と同じくらい夢中になれるのかと言えばそうはならないだろう。もうわたしの青春は二度と戻ってこない。